
水没したICレコーダーは電源を入れない―大切な録音データを守るために最初にすべきこと
「ICレコーダーをポケットに入れたまま洗濯してしまった」
「雨や水に濡れてから電源が入らない」
「大切な録音が入っているので、データだけでも取り戻したい」
といったトラブルは少なくありません。
このようなとき、まず重要なのは、
本体が動くか確認することではなく、録音データをこれ以上危険にさらさないことです。
水没したICレコーダーやボイスレコーダーは、
見た目が乾いていても内部に水分や汚れが残っていることがあります。
その状態で電源を入れたり充電したりすると、内部でショートし、故障範囲が広がる可能性があります。
大切な会議、取材、講義、インタビュー、仕事上の記録など、
二度と録音できない音声が入っている場合は、慌てて動作確認を繰り返さないことが大切です。
この記事では、ICレコーダーを水没・洗濯してしまった直後にすること、
やってはいけない操作、電源が入らなくてもデータ復旧できる可能性について、
分かりやすく解説します。
まず結論:水没したICレコーダーでやってはいけない5つのこと
録音データが重要な場合は、次の操作をできるだけ避けてください。
- 電源を入れて動作確認する
- 充電器やUSBケーブルを接続する
- ドライヤーなど高温の風で乾燥させる
- 慣れていない状態で分解・清掃する
- 何度も起動を試したり、初期化・操作を繰り返したりする
特に「一度だけ電源を入れて確認してみよう」という操作が、
かえって状態を悪化させる場合があります。
本体を直すことより録音データが重要なのであれば、
水没後はできるだけ状態を変えずに復旧を検討することをおすすめします。
ICレコーダーを水没・洗濯した直後にすること
洗濯機から取り出した、飲み物をこぼした、雨で濡れたなど、
水没に気付いたら、まず電源を入れないでください。
外側に付着している水分は、柔らかい布などで軽く拭き取ります。
乾電池式で、工具を使わず安全に電池を取り外せる機種であれば、電池を外しておきます。
内蔵充電池タイプは、無理に本体を開けてバッテリーを取り外す必要はありません。
専門業者へ相談するときのために、次のような情報も整理しておくと診断がスムーズです。
- メーカー・型番
- 水没した日時
- 水・洗濯水・飲み物など、何に濡れたか
- 水没後に電源を入れたか
- 充電やUSB接続をしたか
- 必要な録音データのおおよその日時
特に洗濯機で回してしまった場合は、
水だけでなく洗剤や柔軟剤などが内部へ入り込んでいる可能性があります。
単純に水分が蒸発するのを待つだけではなく、内部の状態を確認する必要があります。
なぜ水没後に電源を入れてはいけないの?
水に濡れた電子機器で問題になるのが、内部回路への通電です。
ICレコーダーの中には、電源回路、録音回路、制御用IC、内蔵メモリなど、
小さな電子部品が密集しています。
そこへ水分が残った状態で電気が流れると、本来つながってはいけない部分へ電流が流れ、
ショートすることがあります。
さらに、時間の経過によって基板や端子部分の腐食が進むこともあります。
「電源が入るかだけ確認したい」という気持ちは自然ですが、
大切な録音データがある場合ほど、確認のための通電は控えることをおすすめします。
充電やUSB接続なら試しても大丈夫?
水没した後は、充電やパソコンへのUSB接続もおすすめしません。
「バッテリーがなくなっただけかもしれない」
「パソコンにつなげばデータだけ見えるかもしれない」
と思うかもしれませんが、充電やUSB接続も本体へ電気を供給する行為です。
内部に水分や腐食が残っている状態では、
電源ボタンを押す場合と同様にショートなどのリスクがあります。
水没したという事実がある場合は、通常の電源トラブルとは分けて考え、
まず通電を避けることを優先してください。
ドライヤーで乾かしてもいい?乾燥剤は有効?
ドライヤーの熱風はおすすめしません
早く乾かそうとしてドライヤーの熱風を当てる方法はおすすめできません。
高温によって樹脂部品やバッテリー、内部部品へ別のダメージを与える可能性があります。
また、外側が乾いたからといって、基板の隙間や部品の下まで完全に乾燥したとは判断できません。
乾燥剤だけで直るとは限りません
シリカゲルなどの乾燥剤は周囲の湿気を吸収する助けにはなりますが、
すでに内部へ入った洗濯水や汚れ、洗剤成分、発生した腐食まで取り除けるわけではありません。
そのため、
「乾燥剤と一緒に数日置いたから、もう電源を入れて大丈夫」
とは判断しない方がよいでしょう。
電源が入らなくても録音データが残っている可能性があります
ここは非常に重要です。
ICレコーダーの電源が入らないことと、録音データが消えていることは同じではありません。
例えば、電源回路やバッテリーまわり、基板上の一部、USB接続部分などが故障していても、
録音データが保存されている記憶領域自体には情報が残っている場合があります。
そのため、
「電源が入らないからデータも全部消えた」
と諦める必要はありません。
きむらパソコンでは、水没して電源が入らなくなったICレコーダー・ボイスレコーダーから
録音データを復旧した実績があります。
内蔵メモリ型とSDカード型ではデータ復旧方法が違う
ICレコーダーには、本体内部のフラッシュメモリへ録音するタイプと、
SDカード・microSDカードへ録音できるタイプがあります。
SDカードへ録音している場合
録音データがSDカード側に保存されており、カードそのものが正常であれば、
本体が故障していてもカードからデータを確認できる場合があります。
ただし、パソコンに接続した際に
「フォーマットする必要があります」
などと表示された場合は、初期化しないでください。
内蔵メモリ型の場合
録音データが本体内部のメモリへ保存されている場合、本体が起動しなくなると、
単純に記録媒体だけを取り出してパソコンへ接続することができません。
特に小型ICレコーダーでは、内蔵メモリが基板上に実装されています。
このような機種では、通常のファイルコピーではなく、
故障状態や記憶領域を確認しながらデータ復旧を行う必要があります。
洗濯してしまったSONY ICD-TX660から録音データを復旧した事例
きむらパソコンでは、実際に
SONY ICD-TX660を衣類と一緒に洗濯してしまい、その後電源が入らなくなったICレコーダー
からのデータ復旧を行っています。
内部には非常に重要な録音データが保存されていました。
水没によってショートしていたため故障箇所の特定には時間を要しましたが、
状態を慎重に確認しながら作業を行い、必要な録音データを復旧することができました。
「洗濯してしまった」
「電源がまったく入らない」
「USBでも認識されない」
という状態でも、録音データが残っている可能性があります。
メーカーや他社で断られたICレコーダーもご相談ください
メーカー修理とデータ復旧では、目的が異なる場合があります。
メーカー修理は基本的に「製品を正常に使える状態へ戻すこと」が中心です。
しかし、大切な録音が入ったICレコーダーでは、
「本体は使えなくなっても構わないので、録音データだけは取り戻したい」
というケースが多々あります。
きむらパソコンでは、次のようなご相談に対応しています。
- ICレコーダーを水没させた
- ボイスレコーダーを洗濯してしまった
- 電源が入らない
- USB接続しても認識しない
- 録音データを誤って削除した
- 内蔵メモリ型なのでデータを取り出せない
- メーカー・他社で対応困難と言われた
本体修理が難しい状態でも、データ復旧という別の方法で対応できる可能性があります。
ICレコーダー・ボイスレコーダーは全国から配送修理できます
「近くにICレコーダーのデータ復旧ができる店がない」
という場合もご相談ください。
きむらパソコンでは、ICレコーダー・ボイスレコーダーなどのデータ復旧を
全国から配送で受け付けています。
北海道・東北・関東・北陸・東海・関西・中国・四国・九州など、
店舗から遠い地域でも、持ち込みのために来店していただく必要はありません。
まずは、
「メーカー・型番」
「水没した状況」
「現在の症状」
「必要な録音データ」
をお知らせください。
なお、内蔵バッテリーが膨らんでいる、異常に熱い、煙・強い異臭があるなど、
バッテリー損傷が疑われる場合は、そのまま通常の宅配便で発送せず、先にご相談ください。
お問い合わせ:ICレコーダー・ボイスレコーダーのデータ復旧について相談する
配送修理:全国対応の宅配・配送修理について詳しく見る
まとめ:大切な録音があるなら「動くか試す」より「状態を変えない」
ICレコーダーを水没・洗濯してしまった場合に大切なのは、
何度も電源を入れて確認しないことです。
水没後に電源が入らなくても、録音データまで消えているとは限りません。
- 仕事で絶対に必要な録音がある
- 会議・取材の音声が入っている
- 証拠として残しておきたい
- 二度と録音できない音声がある
このような場合は、本体を動かすことより、まずデータを守る判断をおすすめします。
メーカーや他社で修理・データ復旧が難しいと言われた場合も、
状態によっては復旧できる可能性があります。
きむらパソコンでは、水没・洗濯・電源が入らないICレコーダー、
ボイスレコーダーのデータ復旧を全国から配送で受け付けています。
大切な録音を諦める前に、一度ご相談ください。
