
水没して起動しないボイスレコーダーから重要な音声を救出―内蔵メモリの録音データを完全復旧
今回は、島根県大田市のお客様より、
SONYのICレコーダー「ICD-TX660」のデータ復旧をご依頼いただきました。
症状は、誤ってICレコーダーを衣類と一緒に洗濯機へ入れてしまい、
その後電源が入らなくなったというものです。
内部を乾燥させた後に電源を入れてみたものの、まったく起動しない状態でした。
何より重要だったのは、レコーダー本体ではなく中に保存されていた録音データです。
今回は訴訟関係で使用する非常に重要な音声データが保存されており、
「一部だけではなく、できる限り完全な状態で録音データを取り戻したい」
という強いご希望がありました。
診断・復旧作業の結果、保存されていた重要な録音データを完全な状態で復旧することができました。
ご依頼のきっかけ:島根県からインターネットで配送修理をご相談
お客様は、水没して電源が入らなくなったICレコーダーについて、
インターネットでデータ復旧業者を探され、きむらパソコンへお問い合わせくださいました。
当社の店舗から離れた島根県にお住まいでしたので、今回は配送修理で対応しています。
ICレコーダーやボイスレコーダーは小型の機器ですので、
「近くに対応できる修理店がない」
「メーカーや地元の修理店ではデータ復旧を断られた」
「東京や神奈川まで持ち込むことができない」
といった場合でも、配送によるご相談が可能です。
症状:ICレコーダーを洗濯してしまい電源が入らない
今回のSONY ICD-TX660は、衣類と一緒に洗濯機へ入れてしまったことで内部まで浸水していました。
水没した電子機器では、水そのものだけでなく、電気が流れることで内部回路がショートしたり、
その後腐食が進行したりすることがあります。
特に今回のように、次のような状態では、
本体を通常起動させて録音ファイルをコピーする方法が使えません。
- 洗濯機で回してしまった
- 水没後に電源が入らない
- 充電しても反応しない
- パソコンとUSB接続しても認識しない
そのため、「本体を直すこと」と「録音データを取り戻すこと」を分けて考える必要があります。
ICD-TX660は16GB内蔵メモリ型―SDカードを抜いて救出できない
SONY ICD-TX660は、16GBのフラッシュメモリーを本体内部に搭載したICレコーダーです。
外部メモリーには対応していないため、録音データは基本的に本体内部へ保存されます。
そのため、「本体が壊れたのでmicroSDカードだけ取り出す」という対応ができません。
電源が入らなくなった場合は、内部基板・電源回路・記憶領域などを確認しながら
復旧方法を検討する必要があります。
こうした内蔵メモリ型のICレコーダーは、一般的なパソコンやSDカードとは異なる診断が必要です。
当社の作業内容:浸水・ショート箇所を一つずつ切り分け
1.本体を分解して浸水状態を確認
まずICD-TX660を分解し、内部基板や電源まわりの状態を確認しました。
今回は洗濯機による水没だったため、複数箇所へ水分の影響が及んでおり、
単純に一つの部品だけ交換すれば直る状態ではありませんでした。
2.ショート・故障箇所を慎重に特定
水没後に電源が入らない機器では、どこで電源供給が止まっているのかを一つずつ確認していきます。
今回も故障箇所の特定には時間を要しました。
重要な録音データが保存されているため、むやみに通電を繰り返したり、
データ領域へ不要な書き込みが発生したりしないよう注意しながら作業を進めました。
3.録音データを確認して復旧
故障箇所を切り分け、内部の記録データへアクセスできる状態を確保しました。
保存されていた録音ファイルを確認しながらデータ復旧を行い、
お客様が必要とされていた録音データを完全な状態で復旧することができました。
水没したICレコーダーは「乾けば大丈夫」とは限りません
水没後、外側が乾いたように見えると、
「一度電源を入れて確認してみよう」
「充電すれば動くかもしれない」
と試したくなると思います。
しかし、内部に水分や腐食が残った状態で通電すると、故障範囲が広がる可能性があります。
特に大切なデータが入っている場合は、次のような操作をできるだけ避けてください。
- 何度も電源を入れない
- 充電を繰り返さない
- USB接続を何度も試さない
- 初期化しない
- 分解に慣れていなければ開けない
本体を再び使えるようにすることより、まず録音データを残すことを優先するのが重要です。
誤消去したICレコーダーも、できるだけ使用を止める
ICレコーダーのデータ復旧相談は、水没だけではありません。
きむらパソコンでは、次のような症状もご相談いただけます。
- 録音データを間違えて削除した
- 「全消去」を実行してしまった
- 必要な会議録音だけ消してしまった
- 電源が入らなくなった
- パソコンで認識しない
- 水没・洗濯してしまった
誤消去の場合は、削除後に新しく録音を続けると、
以前のデータ領域へ新しいデータが上書きされ、復旧が難しくなる場合があります。
大切な音声を間違えて消したことに気付いた場合は、
できるだけ新しい録音をせず、そのままの状態でご相談ください。
メーカーや他社で復旧できないと言われても、データが残っている場合があります
ICレコーダーのメーカー修理では、基本的に製品を正常に動作させることが目的になります。
一方、データ復旧では、
「レコーダー本体は元通りにならなくてもよいので、大切な録音だけは取り戻したい」
という考え方で作業することがあります。
この違いが重要です。
きむらパソコンではこれまでにも、SONY・OLYMPUS・OM SYSTEMなどのICレコーダーについて、
水没・誤消去・電源が入らない状態から録音データを復旧した実績があります。
「修理するとデータが消える」
「本体が起動しないので取り出せない」
「内蔵メモリーなので対応できない」
と案内された場合も、状態によっては別の方法で復旧できる可能性があります。
全国からICレコーダー・ボイスレコーダーの配送修理に対応
今回のご依頼は、島根県からの配送修理でした。
きむらパソコンでは、東京・神奈川の店舗へのお持ち込みだけでなく、
全国から宅配・配送によるデータ復旧をご相談いただけます。
「近所に専門業者がない」
「地方なので持ち込みできない」
「重要な録音なので実績のある業者へ送りたい」
といった場合にもご利用いただけます。
SONY、OLYMPUS、OM SYSTEM、Panasonicなど、
メーカーや機種を問わず、まずは型番と現在の症状をお知らせください。
お客様のご感想
復旧後、必要とされていた録音データを確認していただきました。
お客様からは、
「人生を左右するほど重要なデータだったので、完全な状態で戻って本当に助かりました」
と、大変ありがたいお言葉をいただきました。
今回のように、録音内容そのものに代えのきかない価値があるケースでは、
無事にデータをお返しできたことを私たちも大変うれしく思います。
担当より:水没・誤消去・電源が入らないICレコーダーもお任せください
この度は、大切な録音データの復旧をきむらパソコンへお任せいただき、
誠にありがとうございました。
ICレコーダーやボイスレコーダーには、
会議、取材、研究、講義、大切な会話、証拠として必要な音声など、
二度と同じ内容を録音できないデータが保存されていることがあります。
水没して電源が入らない場合や、誤って録音を削除してしまった場合でも、
データが残っている可能性があります。
メーカー修理や他社で復旧を断られたものについても、対応できるケースがございます。
きむらパソコンでは、ICレコーダー・ボイスレコーダーのデータ復旧を得意としております。
「本体よりも録音データを優先してほしい」
という場合は、無理に操作を続けず、まずはご相談ください。
お問い合わせ:ICレコーダーのデータ復旧について相談する
配送修理:全国対応の配送修理
