
オンプレミスサーバからクラウド移行中に起動不可となったHyper-V環境を復旧
今回は、東京都中央区日本橋本町の法人様より、
「オンプレミスサーバからパブリッククラウドのサーバへ移行する作業が失敗し、
サーバが起動しなくなった」
という緊急のご相談をいただきました。
サーバは法人業務で使用されており、業務停止に直結する非常に緊急性の高い案件でした。
また、今回は単なるファイルサーバのデータ取り出しではなく、
Windows Server 2012 R2・RAID1・Hyper-V仮想サーバが関係する復旧であったため、
通常のパソコンや外付けHDDとは異なる慎重な対応が必要でした。
当社にてデータ復旧を行った後、
Hyper-Vの仮想ハードディスクデータを弊社環境に展開し、
その中から必要なデータを確認・復旧する流れで作業を進めました。
緊急性の高いご依頼でしたが、納期内に復旧データをご納品することができました。
ご依頼のきっかけ:インターネットでサーバーデータ復旧先を検索
お客様は、インターネットでサーバーデータ復旧に対応できる業者をお探しの中で、
当社へご相談くださいました。
今回のように、法人の業務サーバが起動しなくなると、
社内システム、共有データ、業務アプリケーション、仮想サーバ上のファイルなどへアクセスできなくなり、
業務全体に影響が広がる可能性があります。
特に、IT管理を海外拠点で行っている場合、
日本国内で現物確認や緊急復旧に対応できる業者を見つけることが難しいケースもあります。
対象機器:富士通 PRIMERGY RX1330 M1
今回お預かりした機器は、富士通 PRIMERGY RX1330 M1です。
PRIMERGYは法人向けサーバとして利用されることが多く、
ファイル共有、業務システム、仮想化基盤、拠点サーバなど、
重要な業務データを扱う用途で使われることがあります。
今回は、RAID1構成およびWindows Server 2012 R2・Hyper-Vが関係する環境であり、
物理サーバ上に保存された仮想ハードディスクデータの扱いが大きなポイントとなりました。
症状:クラウド移行作業が失敗し、サーバが起動しない
ご相談内容は、
オンプレミスサーバからパブリッククラウドのサーバへ移行する作業中に問題が発生し、
元のサーバが起動しなくなった
というものでした。
オンプレミス環境からクラウド環境への移行では、
物理サーバ、RAID、OS、仮想化環境、仮想ハードディスク、
ネットワーク設定、権限情報など、複数の要素が関係します。
移行途中で何らかの不整合が発生すると、サーバ本体が起動しない、仮想サーバが起動しない、
仮想ディスクがマウントできない、必要なデータにアクセスできないといった状態になることがあります。
今回も、単純にHDDを取り外してファイルをコピーすれば済む状況ではなく、
仮想サーバの構成を理解したうえで、復旧対象を見極める必要がありました。
修理にあたり気にされていたこと:仮想サーバのため単純なファイル取り出しではない
お客様が特に気にされていたのは、
仮想サーバ環境のため、単純なファイル取り出しではない
という点でした。
通常のパソコンや外付けHDDであれば、
ストレージからユーザーフォルダや共有フォルダを直接取り出せる場合があります。
しかし、Hyper-V環境では、物理ディスク上に仮想ハードディスクが保存され、
その中にさらにOSやデータが存在する構造になります。
つまり、物理サーバ上のデータを読み取るだけでなく、
Hyper-Vの仮想ハードディスクを正しく扱い、必要なデータ領域へ到達する
ことが重要になります。
当社の作業内容:RAID1・Hyper-V仮想ハードディスクを確認しながら復旧
今回、当社では以下の流れで作業を行いました。
1)サーバ本体とストレージ状態の確認
まず、富士通 PRIMERGY RX1330 M1本体の状態と、内蔵ストレージの状態を確認しました。
法人サーバの場合、RAID構成やディスク状態を誤って扱うと、復旧難易度が上がる可能性があります。
そのため、いきなりリビルドや初期化を行うのではなく、現在の状態を保全しながら慎重に確認しました。
2)RAID1構成を考慮したデータ復旧
今回は、SEO上も重要なキーワードとなるRAID1構成が関係するサーバ復旧でした。
RAID1は冗長性を持つ構成ですが、起動不良や移行失敗、仮想ディスクの問題が絡む場合、
RAID1だから必ず簡単に復旧できるというわけではありません。
当社では、ディスクの状態とサーバ構成を確認しながら、
復旧に必要なデータを安全に取り扱う方針で作業を進めました。
3)Hyper-Vの仮想ハードディスクデータを弊社環境に展開
データ復旧後、Hyper-Vの仮想ハードディスクデータを当社環境に展開しました。
仮想サーバ環境では、必要なデータが物理ディスク上に直接並んでいるのではなく、
仮想ディスク内部に存在していることがあります。
そのため、復旧したデータをただ納品するのではなく、
仮想ハードディスクとして展開し、必要なデータへアクセスできる状態を確認しながら復旧を進めました。
4)仮想ディスク内部から必要データを復旧
弊社環境で仮想ハードディスクを確認し、そこから必要なデータの復旧を行いました。
法人業務で使用されているサーバのため、単にデータ量だけを見るのではなく、
業務再開に必要なデータを意識しながら作業を進めました。
5)納期内に復旧データをご納品
今回は、法人業務に関わる非常に緊急性の高い案件でした。
そのため、作業スピードと正確性の両方が求められましたが、
当社にて復旧作業を進め、無事に納期内に復旧データをご納品することができました。
作業で注意した点:サーバ復旧は「起動」だけでなく「業務データへ到達できるか」が重要
サーバ復旧では、単に機器が起動すればよいとは限りません。
特に、Hyper-V環境では、
物理サーバ、RAID、Windows Server、仮想ハードディスク、仮想サーバ内部のファイル構造など、
複数の階層を確認する必要があります。
今回も、仮想サーバである以上、通常のファイル取り出しと同じ発想では復旧できませんでした。
物理ディスク上のデータを復旧し、さらに仮想ハードディスクとして確認し、
その中から業務に必要なデータを取り出すという流れが必要でした。
法人サーバの復旧では、
どのデータが業務再開に必要なのか、
どの形式で納品すれば次の作業につなげやすいのか
を考えることが非常に重要です。
オンプレミスからクラウド移行時に注意したいこと
オンプレミスサーバからパブリッククラウドへの移行では、
移行前のバックアップと切り戻し手順が非常に重要です。
特に、次のような点は事前に確認しておく必要があります。
- 移行前の完全バックアップがあるか
- 仮想ハードディスクのコピーが正常に取得できているか
- クラウド移行後に起動確認を行う手順があるか
- 失敗時にオンプレミス側へ戻せるか
- RAID構成やディスク状態に問題がないか
- Windows Serverのライセンス・認証・ドライバに問題がないか
- Hyper-V上の仮想サーバ構成を把握しているか
- 海外拠点と国内現場の連絡体制が整っているか
移行作業そのものは外部ベンダーや海外IT部門が行う場合でも、
国内に実機がある場合は、物理サーバやストレージの状態確認が必要になることがあります。
万が一移行に失敗した場合は、自己判断で再設定や初期化を進める前にご相談ください。
お客様のご感想
作業完了後、お客様より次のようなお声をいただきました。
「IT管理は米国拠点で行っており、国内の業者で引き受けてくれるところがなかったので、助かりました。」
国内現場にあるサーバの緊急復旧でありながら、IT管理は海外拠点という難しい状況でした。
そのような中で当社がお力になれたことを、大変うれしく思います。
担当より:重要な法人サーバの復旧をお任せいただきありがとうございました
この度は、大切な富士通 PRIMERGY RX1330 M1のデータ復旧を
当社にお任せいただき、誠にありがとうございました。
法人の業務で使用されているサーバということで、
一刻も早く必要データを確保したいというご不安が大きかったかと思います。
また、Hyper-V仮想サーバ環境であったため、
単純なファイルコピーではなく、仮想ハードディスクの展開と確認が必要な案件でした。
緊急性の高いご依頼でしたが、納期内に復旧データをご納品できたこと、
そして業務再開に向けた一助となれたことを大変うれしく思います。
今後、サーバ移行、バックアップ、NAS・RAID・Hyper-V環境のデータ復旧などでお困りの際は、
いつでもご相談ください。
同様の症状でお困りの法人様へ
きむらパソコンでは、法人様向けに、
サーバ・RAID・NAS・仮想サーバ・業務データの復旧相談を承っています。
次のような症状でお困りの場合は、早めのご相談をおすすめします。
- 富士通 PRIMERGYサーバが起動しない
- Windows Server 2012 R2が起動しない
- RAID1構成のサーバからデータを取り出したい
- Hyper-Vの仮想サーバが起動しない
- 仮想ハードディスクのデータを復旧したい
- オンプレミスからクラウド移行中に失敗した
- 法人ファイルサーバのデータにアクセスできない
- 海外IT部門管理の国内サーバを復旧したい
- 業務停止中で急ぎで復旧したい
- 単純なファイル取り出しではなく、仮想環境ごと確認したい
サーバ復旧は、初期対応を誤ると復旧難易度が上がる場合があります。
RAIDの再構築、初期化、OS再インストール、仮想ディスクの上書きなどを行う前に、
まずは現在の状態を保ったままご相談ください。
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