DELLのパソコンは、リーズナブルな価格帯からハイパフォーマンスなモデルまで幅広く展開され、国内外で多くのユーザーに支持されています。ビジネスシーンでも高いシェアを誇るため、一度故障が発生すると仕事に支障をきたすことも少なくありません。
本記事では、DELLのパソコンで修理が必要な症状や、起動しないときの原因と対処法を詳しく紹介します。また、実際に修理に出す際に気を付けるポイントや、避けるべき業者の特徴、修理を依頼するメリット・デメリットについても解説しています。
DELLのパソコンが不調になったときに役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
DELLのパソコンで修理が必要な症状とは
DELLのパソコンは用途に合わせたさまざまな機種が存在し、ビジネスやゲームなど多目的に使用されています。
しかし、使用期間が長くなるに伴い、思わぬ不具合や故障が発生することがあります。
以下では、代表的な修理が必要となる症状を取り上げます。
起動しない
電源ボタンを押しても全く反応しない、LEDランプが点灯しないなど、電源が入らないトラブルは比較的よく見られます。パーツの故障やソフトウェア的な問題、電源アダプタ・バッテリーの不具合など原因は多岐にわたります。
業務や作業に支障をきたしやすい症状のため、早めの対応が求められるでしょう。
フリーズする
作業中に突然画面が固まり、何も操作できなくなる状態は、Windows OSの不具合やメモリ不足、ハードディスクまたはSSDの劣化などが要因となることがあります。データが保存できなくなり、最悪の場合は作業内容が失われるリスクもあるため、頻発するようであれば修理やアップグレードを検討すべきです。
液晶パネルがつかない
ノートパソコンの場合、ディスプレイ側のケーブル断線、液晶パネル自体の故障、または接触不良などで画面が映らなくなることがあります。外部モニターを接続して映像が出力される場合は、本体側ではなくディスプレイ周辺に問題がある可能性が高いです。液晶パネルの交換が必要になるケースも多く、費用がかさむ場合もあるため注意が必要です。
DELLのパソコンが起動しない原因
DELLのパソコンが起動しない場合、ハードウェア的な問題からソフトウェア的な問題まで、さまざまな要因が考えられます。
以下では、主な原因を3つに分けて解説します。
パーツの故障
マザーボードや電源ユニット、メモリ、ストレージ(HDDやSSD)などのパーツが故障すると、パソコンが起動できなくなることがあります。
落下や衝撃、水濡れなどの物理的なダメージはもちろん、使用年数による経年劣化も原因となり得ます。特にDELL製のノートパソコンでは、ヒンジ部分の負荷や熱のこもりなどで内部パーツがダメージを受けるケースが存在します。
システムのトラブル
Windows OSの破損やアップデートトラブル、ドライバの不整合など、ソフトウェア側の問題で起動できない場合もあります。OSがブートできなくなると、起動画面でフリーズしたり、ブルースクリーンが表示されたり、エラーメッセージが出現するなどの症状が見られます。
ウイルス感染やマルウェアによる障害も考慮する必要があります。
ディスプレイのトラブル
電源は入っているものの、画面が映らないケースも「起動しない」と誤解されやすいトラブルの一つです。ディスプレイが物理的に破損している、またはディスプレイケーブルが断線していると、内部では起動していても画面に何も映りません。
外部モニターを使用して正常に映像が出るかどうかを確認し、本体側とディスプレイ側のどちらに問題があるかを切り分けることが重要です。
DELLのパソコンが起動しない際の対処法
DELLのパソコンが起動しない場合、まずはユーザー自身で試せる基本的な対処法から確認してみるとよいでしょう。
ここでは、初心者でも実践しやすい方法をいくつか紹介します。ただし、どの方法を試しても改善しない場合は、専門の修理業者に相談することをおすすめします。
電源ケーブルを抜き差しする
デスクトップパソコンの場合、電源ケーブルが抜けかかっていたり、電源タップに接続したまま通電していないなどの単純な原因も考えられます。
ノートパソコンではACアダプタの接触不良やバッテリーが完全に放電していることが考えられるため、一度ケーブルを抜き差しし、別のコンセントを試してみましょう。
外部モニターに接続する
ディスプレイの故障が疑われる場合、HDMIやDisplayPortなどで外部モニターに接続してみる方法が有効です。外部モニターに正常に映像が出るなら、液晶パネルやディスプレイケーブルに問題がある可能性が高いです。デスクトップ型の場合はグラフィックボードやケーブル自体の故障も視野に入れる必要があります。
ホコリを除去する
パソコン内部にホコリがたまると、冷却効率が下がり、過熱による強制シャットダウンやパーツの損傷を引き起こすことがあります。定期的にエアダスターなどでホコリを吹き飛ばし、通気孔をきれいに保つことが大切です。特にファン付近や放熱フィンにホコリが蓄積しやすいため、注意深く清掃しましょう。
放電を行う
ノートパソコンの場合、バッテリーを外し、ACアダプタを外した状態で電源ボタンを数秒~10秒ほど長押しすると放電が行えます。その後、改めてバッテリーとACアダプタを接続し、電源を入れることで問題が解消する場合があります。デスクトップパソコンでも、電源コードを抜いた状態でしばらく待ち、マザーボード上の残留電流を解消すると起動が改善するケースがあります。
BIOSを初期状態に戻す
BIOS(UEFI)の設定が誤っていると、起動できなくなることがあります。BIOS設定画面にアクセスできる場合は、「Load Setup Defaults」や「Reset to Default」などの項目を選択し、初期設定に戻して再起動を試みましょう。設定の変更による誤作動が原因ならば、この方法で解決する可能性があります。
セーフモードで起動する
OSが起動途中でフリーズしたりエラーが発生する場合は、セーフモードでの起動を試すとよいでしょう。Windowsの場合、起動時にF8キーやShiftキーを押し続けるなど、機種やOSバージョンによって方法が異なります。セーフモードで正常に起動したら、ドライバの更新や不要なプログラムの削除などを行い、不具合の原因を突き止めてください。
DELLのパソコン修理業者を選ぶ際のポイント
DELLのパソコンが起動しない、または明らかにハードウェア故障が疑われる場合は、専門の修理業者に依頼するのが無難です。ただし、修理業者は数多く存在するため、いくつかのポイントを押さえて選ぶ必要があります。
ポイント①DELLのパソコン修理の実績がある業者を選ぶ
パソコンメーカーによって内部設計や部品の構成が異なることがあります。DELLは独自のパーツを使用しているケースもあるため、DELL製品の修理実績が豊富な業者に依頼すると安心です。公式サイトや口コミ、レビューを確認して、具体的な事例が多く掲載されている業者を優先するとよいでしょう。
ポイント②料金の安さだけで選ばない
修理にかかる費用は気になるところですが、料金が極端に安い業者に依頼すると、再修理や部品の品質などでトラブルになりやすい面があります。適切な技術力とアフターサポートを提供してくれる業者を選ぶことが大切です。
見積もりが不明瞭だったり、追加料金の説明が不十分だったりする場合は注意が必要です。
ポイント③柔軟な対応をとってくれる業者を選ぶ
パソコン修理の依頼方法には、持ち込み修理、出張修理、宅配修理などがあります。忙しくて店舗へ行けない場合は、出張修理や宅配修理が便利です。営業時間外の対応や緊急対応の可否なども含め、柔軟にサポートしてくれる業者を選ぶとスムーズに修理を進められます。
ポイント④データのバックアップをとってくれる業者を選ぶ
ハードディスクやSSDが故障している場合、データ復旧が難しくなる可能性があります。修理中にデータが初期化されることもあるため、あらかじめバックアップをとってくれるサービスや、データ復旧のオプションがある業者を選ぶと安心です。
避けるべきパソコン業者の特徴
修理業者の中には、十分な知識や技術力を持たずに営業しているところが存在する場合もあります。
以下の特徴を目にした場合は依頼を避けるか、慎重に検討したほうが良いでしょう。
特徴①料金が不明瞭
見積もりを出さずに「とりあえず預からせてほしい」というスタンスだったり、作業後に高額な追加料金を請求するような不透明な料金体系の業者はリスクが高いです。おおよその費用を事前に把握できる、または公式サイトで料金表を公開している業者を選ぶとトラブルが少なくなります。
特徴②スタッフの対応が不十分
問い合わせや見積もり依頼をした際に、スタッフが専門用語ばかり使って説明が曖昧だったり、質問に対して的確な回答が得られない業者は要注意です。修理内容や費用について細かく説明してくれない場合、修理後に想定外の結果や請求が発生する恐れがあります。
特徴③個人で経営している
個人事業の修理ショップが全て悪いわけではありませんが、保証やアフターサポート体制が脆弱な場合があります。修理後に不具合が再発したとき、十分な対応が得られないケースも想定されます。
運営形態よりも、実績や口コミ、保証内容をしっかり確認することが大切です。
パソコン修理業者に依頼するメリット・デメリット
次に、パソコンの修理業者に依頼するメリット・デメリットを紹介します。
メリット
まず、パソコンの修理業者に修理を依頼するメリットは以下のとおりです。
- 専門技術を持ったスタッフによる修理:自力では解決が難しいハードウェア交換や高度なデータ復旧作業も、専門スタッフの手にかかればスムーズに行われる可能性が高まります。
- 時間と手間の節約:パソコンの不調を独力で対処しようとすると、原因調査や部品手配に多大な時間が必要です。業者に依頼すれば、短期間で問題が解決できる場合があります。
- サポートや保証が受けられる:修理後に同じ問題が再発した場合、保証期間内であれば無償もしくは低コストで再修理が受けられることがあります。
デメリット
反対に、以下のようなデメリットが懸念されます。
- 修理費用がかかる:個人で簡単にできるトラブルシューティングと比べて、専門業者に依頼する以上は作業費や部品代などのコストが発生します。
- 個人情報の漏洩リスク:パソコン内部には大量の個人情報や機密データが含まれている場合があります。信頼できる業者に依頼しないと、データが盗まれたり流出する危険性があります。
- 日数がかかる可能性がある:修理内容や部品の在庫状況によっては、数日から1週間以上パソコンを預ける必要がある場合があります。業務に使用している場合は代替機を用意するなどの対策が求められます。
DELLのパソコンが故障したら修理先を慎重に選ぼう
いかがでしたでしょうか。
DELLのパソコンはコストパフォーマンスやカスタマイズ性に優れた製品が多く、世界中で多くのユーザーに支持されています。しかし、どんなに品質が高くても長期間使用していれば故障や不具合が発生することは避けられません。特に起動しない、フリーズが頻発する、液晶パネルがつかないといった症状が出たときは、放置するとデータの損失や作業効率の低下につながるリスクがあります。
自力で対処しても改善しない場合や、ハードウェアの故障が疑われる際は早めに修理のプロに依頼することをおすすめします。DELL製品の修理実績が豊富で、料金やサービス内容が明確な業者を選ぶことで、トラブルを最小限に抑えながらパソコンを蘇らせることができるでしょう。パソコン修理業者に依頼するメリットとデメリットをよく理解し、必要に応じて柔軟なサポートを受けることで、長く安心してDELLパソコンを活用できるようになります。
きむらパソコンでは、パソコンの修理を承っております。また、故障したパソコンからのデータ復旧にも対応しており、修理期間もメーカーや量販店よりもはるかにリーズナブルです。持込修理・出張修理・宅配修理に対応しておりますので、パソコンに関してお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。