「電源は入るのにすぐ落ちる」ノートパソコンでよくあるご相談
電源ボタンを押すと起動はする。
ロゴも表示され、デスクトップまで進むこともある。
しかし数十秒〜数分で突然シャットダウンしてしまう。
このような症状は、メーカーや機種を問わず非常に多くご相談いただきます。
一見すると「まだ使えそう」「様子を見れば直るかも」と思いがちですが、
内部では明確な異常が起きているケースがほとんどです。
原因① 熱暴走(冷却ファン・排熱不良)
最も多い原因が熱暴走です。
ノートパソコンは内部が非常に狭く、
冷却ファンやヒートシンクが正常に機能しないと、
CPUや基板の温度が急上昇します。
一定温度を超えると、故障を防ぐために自動的に電源が落ちる仕組みになっています。
- ファンが回っていない
- 排気口から風が出ない
- 起動直後から本体が異常に熱い
こうした場合は、内部の修理や清掃が必要です。
原因② バッテリーの劣化・不具合
バッテリーが劣化している場合、
電源投入時や負荷がかかった瞬間に電圧が維持できず、
突然電源が落ちることがあります。
特に、
- 電源コードを抜くとすぐ落ちる
- 残量表示が急に変わる
といった症状がある場合は、バッテリー不良の可能性が高いです。
原因③ ACアダプタ・電源回路の異常
ACアダプタや本体側の電源回路に不具合があると、
電力供給が不安定になり、起動後すぐに電源が落ちることがあります。
見た目では分かりにくく、
- 断線しかけている
- 内部で接触不良が起きている
といったケースも多く、診断が必要です。
原因④ マザーボード(基板)の不具合
電源は入るものの、
- 一定時間で必ず落ちる
- 特定の動作をすると落ちる
という場合、基板上の回路不良が原因のこともあります。
この場合、OSの問題ではなく、
部品レベルの修理が必要になるケースが多いです。
原因⑤ OS・ドライバの異常
比較的軽度なケースとして、
OSやドライバの不具合が原因でシャットダウンが発生することもあります。
ただし、
- 起動直後から落ちる
- セーフモードでも落ちる
場合は、ハードウェア故障の可能性が高くなります。
放置するとどうなる?
電源が入るからと使い続けると、
- 基板の損傷が進行
- データにアクセスできなくなる
- 完全に起動不能になる
といったリスクがあります。
特に内部データが重要な場合は、
早めの診断・対応が重要です。
まとめ 「電源が入る=安心」ではありません
- 熱暴走や電源系トラブルが多い
- 放置すると状態が悪化する
- 修理で改善できるケースも多い
「電源は入るのに使えない」という状態は、
パソコンからの明確なSOSです。
原因を正しく切り分けることで、
修理・データ保護につなげることが可能です。
